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SYS.4で求められることとは?
SYS.4(システム結合および結合検証)の目的は、システムエレメントを結合し、結合されたシステムエレメントがシステムアーキテクチャと整合していることを検証することです。
SYS.3で設計されたシステムアーキテクチャに基づき、個々のシステムエレメントを段階的に結合しながら、インタフェースや相互作用が設計どおりに機能するかを確かめていく工程です。リリーススコープに応じてどこまで検証するかを見極め、回帰検証の観点も含めて計画的に進める必要があります。
SYS.4で得られる成果
- システムアーキテクチャに基づき、結合されたシステムエレメントに対する検証手段が仕様化されている
- システムエレメントが、リリーススコープと整合する形で完全に結合されたシステムへと統合されている
- 検証手段が、リグレッション検証の基準を含めてリリーススコープに応じて選択されている
- 選択した検証手段を用いて結合されたシステムエレメントが検証され、結果が記録されている
- 検証手段とシステムアーキテクチャの各エレメントとの間で、一貫性および双方向のトレーサビリティが確立されている
- 検証結果と検証手段との間で双方向のトレーサビリティが確立されている
- システム結合および結合検証の結果が要約され、全ての関係者に伝達されている
SYS.4で作成される主な成果物
- 検証手段:仕様化したシステム結合検証の内容
- 結合計画及び統合システム:結合作業を進めるための順序情報と、結合の結果できあがるシステムそのもの
- 検証手段データおよび検証結果:検証レポートそのもの
- 一貫性のエビデンス:確立した双方向トレーサビリティの裏付け
- コミュニケーションのエビデンス:関係者に検証結果を伝達した記録
SYS.4の基本プラクティス(Basic Practice)
基本プラクティスに関する詳細な記述はプロセスアセスメントモデルを参照ください。
SYS.4 システム結合および結合検証 には合計5つの基本プラクティス(BP1~BP5)が存在します。
SYS.4(システム結合および結合検証)の目的は、システムエレメントを結合し、結合されたシステムエレメントがシステムアーキテクチャと整合していることを検証することである。
SYS.4.BP1
BP1では、システム結合のための検証手段の仕様化が求められています。
システムアーキテクチャの静的側面・動的側面に対して、システムエレメントを結合する際の順序や前提条件をあらかじめ定義したうえで、それに基づく検証手段を仕様化する必要があります。仕様化には、検証手法、合否判定基準、検証の開始・終了基準、必要な検証インフラ・環境構築の内容を含めます。
たとえば、結合するシステムエレメント間の正しい信号の流れやそのタイミング依存性、ハードウェアとソフトウェアの相互作用などが検証の着眼点として挙げられます。具体的には、システムアイテム間の正しい信号伝達、信号伝達のタイミング依存性、インタフェースを利用する全システムアイテムによる信号の正しい解釈、システムアイテム間の動的な相互作用などにテストケースが焦点を当てることになります。
SYS.4.BP2
BP2では、検証手段の選択が求められています。
BP1で仕様化した検証手段の中から、各結合ステップに対してどれを適用するかを、回帰検証の基準を含む選択基準に基づいて選定し、文書化する必要があります。この選択は、リリーススコープに対して十分なカバレッジを持つものでなければなりません。
選択基準の例としては、要求事項の優先順位付け、システムアーキテクチャ設計やシステムコンポーネントへの変更に起因する検証の必要性、納入する製品リリースの用途(テストベンチ、テストコース、公道など)が挙げられます。
SYS.4.BP3
BP3では、システムエレメントの結合および結合検証の実施が求められています。
定義された順序と前提条件に従い、仕様化されたインタフェースおよび相互作用に沿ってシステムエレメントを結合し、システム全体として完全に統合された状態にする必要があります。そのうえで、BP2で選択した結合検証手段を実施し、合否ステータスおよび対応する検証手段データを含む検証記録を記録します。
なお、システム結合を開始するための前提条件としては、個々のシステムエレメントの検証済みであること、または既存システムエレメントの適格性確認が完了していることなどが挙げられます。検証結果が期待結果から逸脱した場合の扱いについては、SUP.9(問題解決管理)を参照してください。
SYS.4.BP4
BP4では、一貫性の確保および双方向トレーサビリティの確立が求められています。
検証手段とシステムアーキテクチャとの間で一貫性を確保し、双方向のトレーサビリティを確立する必要があります。また、検証結果と検証手段との間にも双方向のトレーサビリティを確立します。
双方向トレーサビリティは、一貫性の担保に加え、変更依頼の影響分析や検証カバレッジの証明を支えます。ただし、トレースリンクが存在すること自体は、内容としての整合性を保証するものではない点に留意が必要です。
SYS.4.BP5
BP5では、結果の要約および伝達が求められています。
システム結合および結合検証の結果を要約し、影響を受ける全ての関係者に伝達する必要があります。
テストケース実行結果から得られる必要な情報を要約して提供することで、他の関係者がその結果の持つ意味(後工程への影響)を判断できるようになります。



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