『安定を求め大企業に転職したはずなのに…』
今回は、私が大企業に勤務し、そこで抱いた違和感を書いていきたいと思います。果たして大企業勤務は勝ち組なのでしょうか?
この記事を読み、大切な “何か” を感じてもらえれば幸いです。
私が新卒で入社した企業は、東証一部上場企業から上場廃止を経験した企業でした。当時は、四季報にも載る業界では “そこそこ” 知名度があった企業です。
しかし、突如と外資系企業から買収され、安定であった日常が一変。組織改革に人員削減、若手~中堅は一気に外部へ流出しています。技術がどんどん外部へ流出しており、残っている従業員は不安を抱えながらも日々前を向いて働いているのでしょう。
そんな環境で働いていたので、ワークライフバランスなどは保てず、当時の私はとにかく安定を求め転職を決意をしました。大企業で安定しており、知名度があって、安心して働ける環境を探していました。
転職活動を経て内定をいただいたのは、業界最大手の歴史ある『古き良き日系大企業』と呼ぶのにふさわしい企業でした。
しかし残念ながら、この転職は失敗に終わってしまいます。2年弱で転職を決意し、現在は外資系企業で働いています。
なぜ、絶対的な安定を捨ててまで他の企業で働こうと決断したのか…。働いている間に感じた様々な葛藤と、抱いた違和感が私の決断を後押ししてくれました。
果たして本当に大企業勤務は『勝ち組』なのでしょうか…?どこで勤めるかよりも、そこで何を経験したのかの方が大切だと感じた、私の体験談を書いていきたいと思います。
この記事で知れること
もちろん、大企業には優秀な人材も数多くいます。待遇も高い企業が多いですし、福利厚生もしっかりとしており『憧れ』の対象であることも多いかもしれません。
しかしながら、全員が優秀というわけではなく、中には『やる気のある無能』『マウント好物社員』もいました。
大企業の肩書や看板を誇り幅を利かせています。それが大企業の実態であったと、振り返って思います。
どの企業も同じですが、有能な層が会社の仕組みや経営に携わり、その恩恵を(私も含め)下々が受けているのです。その中で無能達は、大手企業の看板を誇り、自分が有能であると勘違いをして、狭い世界でどんぐりの背比べをしながら、マウントに満足している。
くだらない…くだらなさすぎる…。
なかなか、大企業の肩書を捨てきれない気持ちも理解できます。絶対的な安定を手放すことに不安なのも共感できます。しかし、一歩外に出てみると40-50歳で転職する方も多いことを知れますし、企業の肩書が案外何も役立たないことに気付かされるかもしれません。
私が『業界トップ企業』で体験したこと、そこで抱いた違和感、そして最終的に『大企業だからといって良いわけではない。その人に合った企業で働き、経験を積むことが重要なんだ。』と気づかせてくれたリアルな経験をお届けします。
優秀とは何だろう…大企業勤務で見失いかけていた自分の強み
そこそこ優秀な方は多いですが、私が思う “優秀な人” とは何か課題や問題などを向上・改善するための方法を絶えず模索する人であると考えています。
有能である人間は、常識に囚われず「どうしたら良いか」「なぜそうなるのか」と自問し続け、そしてその答えを見出していく人材なのだと思います。
当たり前ですが、大企業で働いていると自分がやりたいように物事を進めていく経験ができないことが多いです。上司によっては、部下がどう考えるか・どう物事を運んでいきたいのかよりも、上司が満足のいく答えに辿りつくまで「どうしたら〇〇課長が求める答えになるか」「なぜ〇〇課長はそう考えているのか」という問いが増えてきてました。
当時、私はまだ20代でしたので、上司からは「ケツの青い」認定をされていたのかもしれません。上司のやりたい方向に導く “ご指導” で、時間を費やすことが多かったと思います。
しかし、私が新卒入社で入った企業では、入社3年もすれば他部門の部課長を招集に、問題解決に向けて協議をする会議をファシリテーションをしなくてはならなかったので、このような “ご指導” の時間が億劫で仕方なかったです。自分の経験には自信がありましたが、端的に言ってしまうと自分の経験を評価してくれる会社に入らないと、なかなか信頼や評価を得るのは難しいのかもしれません。
私が転職した当時は、ちょうどコロナウィルスが流行り始めたタイミングでしたので、転職して数カ月もしないうちに在宅勤務が始まりました。当時の上司は、マイクロマネジメントをこよなく愛するタイプでして、始業時には今日やることを細かく記載したメールを送信し、就業時にはそのメールに書かれていた内容に対する成果物を記載してメールを送るのに加え、毎朝1時間ほど電話をしていました。
このマイクロマネジメントのターゲットには、私と50第の社員がいました。50代の社員は私より酷く、2時間以上も電話をしながら日々の進捗を報告しており、耐え切れず私が退職後に休職したと聞いています。
これらの報告だけで数時間は取られるし、仲が良かった管理職が『今日の仕事なんてPCを開いてから考えるよな!』『〇〇課長は仕事をしているのではなく、研究をしているからね…』と冗談半分に私を気にして声をかけてくれたことを思い出します。
そんなマイクロマネジメント課長ですが、最終学歴は東工大院卒と聞いています。かなり高学歴だったので頭は冴えるのでしょうが、だからこそコミュニケーションに融通が利かずに部下を追い込むタイプであったのかもしれません。対面で話していた時に『なぜ?』と返され、その回答をすると『なぜ?』と返され、このやり取りが4-5回続いた時には、言葉を失いました。本当に『なぜ?』としか機械的に聞いてこないので、頭がいかれたと思いました。
もちろん、転職のタイミングが悪く、信頼関係を築く前に在宅勤務が始まったということもあるのかもしれませんが、次第に、ゴールに向かって仕事を進めていくのではなく、目先の『上司の満足』に答えようとしている環境に漠然とした違和感を抱くようになりました。自分のキャリアが死んでいく時間を理解しながらも、無で過ごしていることに耐えられなくなってきました。
現在は外資系で働いており、より日系企業よりトップダウン式な環境です。しかし、管理職は皆仕事ができる優秀な方なので、このような不毛なコミュニケーションは発生しません。あの時のJTC上司が、あそこまで入り込むようにマネジメントをしていた目的が今でもわかりません。
優秀とは何なのでしょうか…?そして、本当に大企業には、自分の強みを活かすことができる環境がありますか?残念ながら、私は大企業に入社することで満足できる人材ではなかったようです。
『もっと自分の経験を積みたい』今でも、そう思い働き続けています。
個性は武器か?それとも、敵か?
最高のチームを創るためには『個性』が大切であると考えています。例えば、映画のアベンジャーズやオーシャンズを想像してみてください。様々な長所や短所を持つ仲間が活躍するチームは最強でしょうね。
理由は簡単です。メンバーが持つ『個性』が異なれば異なるほど、多種多様な問題を解決することができます。得意分野のバリエーションが多いほど、互いの弱点を補い合うことができるのです。
皆さんの会社はどうでしょうか?私が所属していた会社は残念ながら、個性は潰される環境でした。
個性といっても様々あります。性格であったり、身体的な特徴であったりがあります。私が、ここで言いたい個性とは人々が持つバックグラウンドである『経歴』です。新卒もいれば中途もいて、品証もいれば営業もいて、様々な経歴が混ざり合うことで、最強のチームが仕上がると思います。
しかし残念ながら “異なる経歴” は招かれない組織も存在しています。私が入社した企業は100年以上の歴史を持つ古き良き会社。低賃金から若手の流出が目立つ企業で、中途採用を積極的に行っている会社でしたが、社内には未だに “生え抜き社員” 主義の社員も多くおりました。
前述のマイクロマネジメント管理職に耐え切れなかった私は、1年経たずに新しくできたDX事業部の社内公募へ応募することを決めました。あそこで働いていても、自分のキャリアのためにならないと判断したためです。
書類面接と社内面接を経て、本社にできたDX事業部へと異動することになります。そこで上司になったのは、担当課長代理という肩書を得た、残り数年で定年退職を迎えるポンコツ管理職であった。この事業部は、職位関係なく全員が社内選考で選ばれた社員のはずなのに、今まで何年も部下を持ったことのない管理職の元に配属されることになります。
良くも悪くも、この配属が私の現職への転職に導いてくれました。
配属されたチームには、この管理職と係長と私の3名おり、私以外は営業上がりでした。彼らは、社歴も長く、共通の知り合いがいたりで、関係性を築くには時間がかかりませんでしたが、私は中途で技術職上がりなので、思考の違いや、持つバックグラウンドに大きなギャップがありました。
そんな環境で、管理職が係長を可愛がり、私とは少し壁があった気がしています。そんな管理職が頻繁に言っていたのが『アイツは中途社員だからダメだな』という言葉でした。中途の私の前でも構わず言っていて、正直私は良い気分はしませんでしたし、むしろ『やっぱ部下無し管理職ってアホばかりやな』と感じていました。
彼は、私に雑務ばかりを振ってきて、まともな仕事・経験は、あの部署で出来たと思いません。『これは、この会社を知る指導だからね』という言葉と共に、クソみたいな業務をさせられることになります。ハッキリ言って、人生の時間の無駄でした。
JTCに入社したら、とにかく周りに溶け込み、周りと同じように振る舞う力が求められるのだと思います。個性を活かすことのできるチームは最強ですが、中には個性が求められないチームが存在することも覚えておいてください。
『他人と比べたって何も良いことはない』 反面教師が教えてくれたキャリアの築き方
人というのは違うのが当然で、誰一人として同じ人物は存在しないです。なのに『他人と自分を比較してしまう人』がいます。
比較をすること自体は悪いことではありませんよ。他人と比較することで、モチベーションアップに繋がったり、自分の弱点がわかったりします。しかし、他人と比較して自分が優れていると誇示することは何も良いことがありません。そんな話です。
大企業に入社し、所属する企業の社名も知れ渡っているのは、自信に繋がるでしょう。有名企業で働き、世間一般では良い給与をいただけるのは、さぞかし誇らしいかと思います。
大企業勤務で自信に満ち溢れることは良いですが、企業の看板で『自分は優秀だ』と勘違いするのは、入社2年目までに終えていただきたいです。いい歳になっても、勘違いをするのはハッキリ言ってイたいです。
これは、本社勤務となったチームにいた係長の話です。
彼は若くして係長に出世し、社内からは優秀だと評価されていた方でした。社長賞なども取った経歴があったようで、目先の仕事だけではなく会社としての実績を残したようです。
そんな彼は、事ある毎に『俺は同期で一番早く出世しているからな』『こう見えて、後輩から結構頼られているのだよ~』と後輩の私にアピールをしてきます。『あいつ(彼の同期)、そろそろ主任から係長の話が出ているらしいが、ここの差は大きいからねえ~。係長になるには大きな試験もあるし、全然違うんだわw』と全く無関係の私にアピールをしてきたのは、今でも強く覚えています。とにかく、人より優れていることを認識してもらいたいようで、マウントを好む方でした。
彼はコンサルティングに憧れており、社内にいるBIG4を片目に『〇〇さんは、KP〇Gだってさ。俺も雇ってくれないかな~』と妄想に更けていたり『イシューは….イシューは…..』と独り言をしながら考え事をしていたり、浅はかな考察に “コンサルモドキ” というスパイスが効いたような人間です。
私が転職後には、SNSに私個人の悪口を発信しており、当時も今もケツの穴が小さな男で、女が腐ったような女々しい性格をしていたと私の目からは見えています。いくら会社の看板が大きく素晴らしい職歴であろうとも、人と比べ自分が優れていると “かまってちゃん” アピールをする姿は『自分に自信が無い人』の証拠なのでしょう。
私が転職活動をしている時に、彼には正直に話しており、彼も当時の部署には疑問を感じていたようですが『この年齢で家族がいると、俺は転職はできないな…』と、自分が行動できない(する勇気がない)ことを正当化していたように思えます。
少し話が逸れましたが、とにかく、他人と自分を比較して、自分は優れているとアピールし、他人にマウントをすることを好み、指摘をするも自分も同じ間違いを犯していることに気付かない “脳内ハッピーセット” といった方です。
そういう彼の姿を見ていると『私は、自分に自信がある男でありたい』と感じるようになり、下手にアピールをすることは自分の首を絞めると学ぶことができました。会社から与えられた仕事をこなすことも重要ですが、私は自分で自分のキャリアを築き上げ、他人となんか比較せず自信をもって行動できる人間でありたいです。
他人と過度に比較をすることは、自分が弱いとアピールをしているようなものです。そして、本当は会社が凄いだけなのに、自分が優秀であると勘違いをしている人間が大企業には残念ながら多いのが実情です。
皆さんは他人と比較しないで、自分を誇ることができますか?自分の人生を生きましょう。他人の人生に生かされてはなりません。
時間や従業員、リソースが溢れる幸せと落とし穴
ビジネスを継続することにおいて、リソースは大変重要な要素になります。リソースとは『ヒト』『モノ』『カネ』『情報』の4つを指します。
実際に働く従業員や、仕事に必要な設備、資金、社内ドキュメントや市場情報など様々です。
大企業はリソースがたくさんあり潤っている状態。従業員からすると、これほど恵まれた環境はありません。ただ、大きな落とし穴が存在しています…
リソースが多いということは、それほど働きやすい環境であり、恵まれた環境であることを忘れてはなりません。世の中には、1人1台のノートパソコンが支給されていない企業もあり、大企業で勤めていると当たり前のことが、一歩外に出てみると当たり前ではないことに驚く方も多いのではないでしょうか。
しかし、リソースが多いということにも大きなデメリットが存在していると私は考えています。人が多すぎるのです。1人で出来る仕事が細分化されています。例えるなら、プラモデルを作る作業を『パーツを取り外す』『パーツを組み立てる』『接着剤をつける』『デカールを貼る』と細分化し、一つの流れを皆でやっているイメージです。
そうなると、仕事の流れが見えにくくなってしまいますし、関わる人も多いのでたくさんの意思が入ってきます。私の現職では1人で行うプラモデル作りを、JTCでは皆でやっていました。良く言えば、皆で責任を分担することになりますが、悪く言えば、裁量が減ってしまうのです。
1人で全部の仕事を担うことができれば、会社全体の流れが見えてきますし、その分、学びも多いです。出世をしていけば、裁量も大きくなりますが、だとしても外資系などに比べると1人で出来る仕事を皆でやっているイメージが私にはあります。
若くから裁量を持って働きたい方は、外資系企業やサイズの小さい企業に入ることをオススメします。
『自分らしく等身大でいよう』 そんな簡単なことができない大人達
人は年齢を重ねる毎に頑固になり、人として大切な『素直さ』を失ってしまうのかもしれません。
年齢が高くなるとプライドも高くなってしまい、見栄を張ったり、知ったかぶったり、着飾ったり…人からどう見られるかを気にして『等身大』でいることが難しくなってきます。
それ故、人として当たり前な感謝や謝罪を忘れ『やってもらって当然』と思うようになる人間も少なくないです。大企業には様々な世代が働いているので、ジェネレーションギャップも多く存在してしまいます。
世の中のおじさんって「謝ること」に異常な拒絶反応持ってないですかね?ひどい奴だと自分が100%悪くても、絶対に謝らない。何かと言い訳したり、最悪の場合、他人のせいにしたりしますよね。
『ご・め・ん・な・さ・い』たったこの6文字を言えば良いだけなのに、頑なに拒み自分のプライドを保っている人を多くみかけます。知らないことがあるのが人間なので、間違えることだってあるじゃないですか。それなのに、この6文字が言えないんですよ。
また『あ・り・が・と・う』を言えない人も多いです。素で「やってもらって当然」と思っている輩がいます。「俺は上司だから」「言うのが面倒」「俺が給料をあげてるんだぞ」「そんなこと考えたことすらない」など、もう思考がヤバイんです。
間違えたら謝れば良いし、何かしてもらったら感謝を伝えるのが普通の人間ってものです。幼稚園児ですらできることが出来ない大人が大企業にはウジャウジャいます。
自分のプライドを保つことが、そんなに大切でしょうか?JTCは公立小学校のように様々な人間と関わることができます。育ちが良い人ばかりでないです。大企業勤めを誇り、当たり前を当たり前にできない大人が多いことを忘れないでください。
大企業だからといって、良い人ばかりではありません。
絶対的な安定って本当にあるのか?外の世界を知らないことの危険性
1990年に誰が想像できたのでしょう…あの東芝が会社の再編を巡って混乱の最中にあることを。
間違いなく、大企業は安定です。確かな雇用が保障されていますし、大半の日系大企業は終身雇用が当然です。しかし、この恩恵をこの先も受け続けることができるでしょうか。
東芝を見てください。粉飾決算を機に、未だに迷走が続いています。投資ファンドに買収され、有価証券報告書を出せず上場廃止になりかけ、中の人からは激務という声も聞こえてきます。
果たして、本当に…本当に今の安定が続くのでしょうか?あのトヨタの豊田会長も「終身雇用は難しい」と発言されております。
今の環境が続くことが当然と思ってはいけません。変化は突如として起こります。
冒頭でも述べましたが、私が新卒で入社した企業は、外資系買収を経て東証一部上場企業から上場廃止した企業です。なので常に「会社はいつ潰れてもおかしくない」という考えが付きまとっています。
更に、前職JTCも持株会社体制へ移行している最中。既に退職してしまっているので、残念ながら具体的な社内の変化はわからないですが、恐らくこれから少しずつ変化があると思っています。
もちろん持株会社体制の全てが悪いわけではないです。柔軟な経営が可能になり、迅速な意思決定ができたり、各企業に合わせた労働環境の整備ができ業績が良くなればグループ内の地位も高くなっていくかもしれません。しかし、逆に言うと独立している企業同士なのでグループ間の連携が取りにくくなり、万が一、企業にトラブルが起きると背負う責任が大きくなったりします。
突如として変化はやってきます。そして、昨日の当たり前は当たり前じゃなくなる世界があります。
では、なぜ外の世界を知らないと危険なのかと言うと、何も考えずに終身雇用制度に身を委ねていると「井の中の蛙大海を知らず」状態になってしまいます。ゆでガエルになってしまってしまうのです。
『大手にいるから大丈夫』と外を知らず専門性もスキルも無い人は、いざ自分の立場が危なくなっても、年収を維持した転職先が見つからず『子会社に出向』という残酷な扱いを受けてしまうかもしれません。自分は一所懸命に社内でスキルを磨いているつもりでも、一歩外に出てみると全く役に立たないことなんて多いです。
数社経験があれば『どういうスキルは求められるのか』という視点が広がりますし、経験もあるので転職活動もスムーズに行えるかと思います。しかし転職の経験が無いと、いざ自分が転職しなくてはならない状況下でも、なかなか動き出すことはできません。
1社のみの経験自体を否定するわけではないです。しかし、キャリアを会社からもらうものという思考を捨てなければ、それは危険です。しっかり自分で考えてキャリア形成していかないといけません。そして、外の世界を常に意識して働くことが大切になります。
“俺にはもっと活躍できる場所があるはずだ” 29歳で自分を信じる大切さに気付いた
私が入社した企業(というより環境)が特殊であったのかもしれません。歴史ある大企業、安定を捨ててまで外資系企業に転職したのは、今思い返しても正解だったのか間違いだったのか、悩ましいところです。
実際、JTCで様々な違和感を感じていましたしストレスを多く感じながら仕事をしていました。1社目は激務でストレスを感じていましたが、仕事のやりがいや達成感、そして職場の仲間も良い関係性であったので、なんとかやってこれまていました。しかし、JTCでは残業が多くない環境で、むしろ暇で残業も無い環境なのに、人間関係で大きなストレスを感じていました。私がJTC生え抜き社員と比べると “異端” であったからかもしれません。
不要なマウント、マイクロマネジメント、経費処理などの雑務ばかりの仕事、このような環境でキャリアに漠然とした不安を感じて過ごしていました。『転職したのは間違えだったかもしれない』と何度も考えました。『やっぱり自分の経験が活かせる自動車業界で働くべきだった』と何度も後悔しました。
もうこの会社にいても、自分のためにならないと思い転職を決意。経験を活かせる自動車業界を中心に応募するも、他業界にいたので書類面接で落ちてばかりで、自動車業界に戻ることがなかなかできませんでした。
書類を通すことができる会社があっても、自動車業界と関わりがある電機メーカーであったり、半導体メーカーの日本法人であったりしました。1度目の転職と異なり、2回目の転職活動は本当に苦労したし、何度も自信がなくなりました。
会社では、謎マウントにストレスを感じ、何も生産性のない時間を過ごし、キャリアに不安を感じながら転職活動をするも落ちまくる。行き場のない将来の不安と、自分のパフォーマンスを発揮できないもどかしさが、押し寄せてきました。
そんな中でも『俺はもっと活躍できる場所がある。こんなところでキャリアをダメにしてはいけない。もっと自分の強みを発揮できる環境が絶対にあるはずだ!そういう環境で働きたい。』という思いを胸に、自分を信じ続け転職活動をしました。
自分だけは、自分を信じてあげたほうが良い。諦めてしまったら、そこに未来はないから。
結果、現在の外資系企業への転職を成功させ、入社約1年で年収が300万あがりました。
人には、人の活躍する場所が必ずあります。個性は強みです。個性を潰す輩もいますが、自分の個性こそ伸ばして活躍していきましょう。私の体験記と、想いが皆さんに伝わり、何か大きな気付きや糧になっていただければ嬉しい限りです。
さいごに
繰り返しですが、私の体験が全てに通ずるわけではありません。
1人目の上司は、担当課長で工場中から嫌われている方でした。退職後の今も連絡をくれる方がいるのですが、今でも評判の悪いようです。一度、本社勤務になったようで、工場勤務を希望していたが、受け入れ先が拒否して品質保証にきたという噂も聞いています。
2人目の上司は、担当課長代理で前に述べたように、ずっと部下無し管理職だった人間。まともにパソコンのアプリケーション(エクセル、GoogleDocuments等)も使えず、昼礼では2時間かけて議事録を読む人間でした。
即ち、無能管理職の元でしかJTCを経験できていないです。だからこそ、たった2年弱でJTCのクソみたいな部分が凝縮されたような体験ができたと思います。
この私の経験が全てではないですし、良い会社も環境も存在するので、信じすぎないでくださいね。
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