【IATF16949徹底解説】10.2.4 ポカヨケ|要求事項の解説と解釈

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ISO9001・IATF16949 第10章 改善

ISO9001:2015 10 改善
ISO9001:2015 10.1 一般
ISO9001:2015 10.2 不適合及び是正処置
IATF16949:2016 10.2.3 問題解決
IATF16949:2016 10.2.4 ポカヨケ
IATF16949:2016 10.2.5 補償管理システム
IATF16949:2016 10.2.6 顧客の苦情及び市場不具合の試験・分析
ISO9001:2015 10.3 継続的改善
IATF16949:2016 10.3.1 継続的改善 – 補足

10.2.4 ポカヨケ

IATF16949要求事項のポイントを自分なりにまとめてみました。

組織は適切なポカヨケの活用を決定するための文書化したプロセスを構築する必要がある。

採用されたポカヨケはPFMEAのようなリスク分析を実施し文書化した情報として管理し、試験頻度をコントロールプランへ含める。

この要求されている文書化したプロセスには、ポカヨケの故障や疑似故障におけるテストを含める必要がある。関連する記録は維持する。

チャレンジ部品が使用される場合は、識別管理のうえ、可能であれば検証及び校正しなければならない。

ポカヨケの故障は対応計画を持たなければならない。

解説(文書化したプロセス)

組織は適切なポカヨケの活用を決定するための文書化したプロセスを構築する必要がある。
ポカヨケ活用のために文書化したプロセスを持たなければなりません。
 

解説(ポカヨケのリスク分析)

採用されたポカヨケはPFMEAのようなリスク分析を実施し文書化した情報として管理し、試験頻度をコントロールプランへ含める。
採用されたポカヨケはPFMEAによりリスク分析を実施し、必要な試験頻度をコントロールプランで文書化することが要求されています。
 

解説(故障テスト)

この要求されている文書化したプロセスには、ポカヨケの故障や疑似故障におけるテストを含める必要がある。関連する記録は維持する。
要求されている文書化したプロセスには、ポカヨケの手順において故障を考慮したテストを含めることが求められています。

また記録は維持する必要があります。

 

解説(チャレンジ部品)

チャレンジ部品が使用される場合は、識別管理のうえ、可能であれば検証及び校正しなければならない。
チャレンジ部品とはポカヨケの機能を検証するためのトライアル部品であったり、点検治具のことをいいます。

これらは、通常生産品や使用する工具類への混在を防ぐため識別管理することが求められています。

また、可能であればこれらのチャレンジ部品も検証や校正をする必要があります。

 

解説(対応計画)

ポカヨケの故障は対応計画を持たなければならない。
ポカヨケの故障が疑われる場合は、対応計画に従い処置を行う必要があります。この対応計画とはコントロールプランに記載されている対応計画で、それに従い対応を行うことが要求されています。
必ずしもコントロールプランへの記載が義務付けられているわけではなく、こちらは一般論となります。組織によってはコントロールプランに記載されている対応計画とは別帳票で管理することも問題がないかと思われます。(そこまで要求されていない理解です)

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外資系Tier1メーカーで品質保証をしています。ADAS部品の開発が本業です。

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