【IATF16949徹底解説】8.2.3.1.1 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー -補足｜要求事項の解説と解釈

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第8章　運用

8.2.3.1.1 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー -補足

について解説します。

ISO9001・IATF16949　第8章　運用

ISO9001 及び IATF16949 の第8章 は、以下の通りです。ここが、品質マネジメントシステムを運用するうえでの規定が書かれており、一番のメイン所になります。要求事項は長く続きますが、是非、一緒に勉強をしましょう！
（下表の ”要求事項” の部分をクリックすると、解説ページにいけます。 ）

第８章の運用では、組織の品質マネジメントシステムを実際に運用するためのプロセスについての要求事項が書かれています。ご覧の通り、ISO9001では不足していると判断し、IATF16949でたくさんの要求事項が追加されていますね。

8.2.3.1.1 製品及びサービスに関する要求事項のレビュー -補足

当該項目の、IATF16949要求事項のポイントを自分なりにまとめてみました。

はじめに

製品及びサービスに関する要求事項のレビューの意図として、ISO9001では、例えば、法令や規制の要求事項や、引き渡した後の活動に関する要求事項をレビューしなくてはならないと要求をしてます。

これは、組織が顧客に提供する製品やサービスに関する要求事項を満たす能力があることを確実にするために必要なイベントとなります。

品質マネジメントシステム界においては、製品実現プロセスにおいて正しい手順を守られて作られた製品（結果）は “良いもの” という考え方になります。しかしながら、製造業にお勤めの方は、実現的に、手順自体の不備などによって、アウトプット（結果）が良いものでないケースも存在することは、共通認識であるかと思います。

そうならないためにも、出来上がった結果をレビューして、もしダメなものが見つかったら、必要に応じて処置を行う必要がありますね。

ISO9001 8.3.4.1では、組織が仕上げた製品（結果）に課せられた要求事項について、顧客へ製品が納められる前にレビューするよう要求されています。

解説（免除許可の顧客エビデンス）

ISO9001 8.2.3.1の注記に、インターネット販売などの状況では、注文ごとに正式なレビューは実用的ではないため、カタログや宣伝広告資料などの製品情報が揃っていれば、契約内容のレビューとするよう認めていますが、IATF16949認証を取得している企業では、このような場合に、顧客へレビューを免除してよいか確認（承認）を取る必要があります。

もし、正式に免除が許可された場合は、その証拠を保持しなくてはなりません。（電子ファイルも同様です）

この要求事項以外でも、組織としてエビデンスを残すことは、担当者が変わったとき等に、必ず必要となってくることなので、しっかり取り組めるようプロセスに組み込んでおく必要があります。

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