【IATF16949徹底解説】8.2.3.1.2 顧客指定の特殊特性｜要求事項の解説と解釈

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ISO9001・IATF16949　第8章　運用

ISO9001 及び IATF16949 の第8章 は、以下の通りです。ここが、品質マネジメントシステムを運用するうえでの規定が書かれており、一番のメイン所になります。要求事項は長く続きますが、是非、一緒に勉強をしましょう！
（下表の ”要求事項” の部分をクリックすると、解説ページにいけます。 ）

第８章の運用では、組織の品質マネジメントシステムを実際に運用するためのプロセスについての要求事項が書かれています。ご覧の通り、ISO9001では不足していると判断し、IATF16949でたくさんの要求事項が追加されていますね。

8.2.3.1.2 顧客指定の特殊特性

当該項目の、IATF16949要求事項のポイントを自分なりにまとめてみました。

はじめに

特殊特性は、その製品やサービス特別にもっている、重要な品質に関わる性質のことを示します。

例えば、ボールペンを想像してください。ペン先のボール(球体)の寸法値が少しでも大きかったり、小さかったりすると、インクが出すぎたり、出なかったりします。これではボールペンとしての『文字を書く』という機能が満たされません。（重要な品質に関わる大問題です！）

なので、ボール(球体)の寸法値を特別に管理強化しなくてはならなく、顧客から重点管理項目として寸法値を特殊特性として、指定された。

なんてケースをイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。

この特殊特性は、政府の安全規制や環境規制、車輌として重要な性能や機能に影響するものであるため、組織は厳格な管理をしなくてはならないです。

この特殊特性に関する不具合は、リコールに繋がる可能性もあり、図面上の管理のみならず、製造工程での管理も顧客要求事項に基づいて確実に行われる必要があります。

この特殊特性は、製品安全や顧客固有要求事項に関わる大切な内容です。要求事項の『組織の状況』にて、組織を取り巻く環境や状況を理解するための要求事項が規定されていますが、その中で顧客固有要求事項と製品安全についての理解をしなくてはならないと定められております。

これらは、以下の記事でご紹介していますので、ご参考にしてください。

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「重要保安部品」という言葉もありますが、重要保安部品は「部品（製品）全体を対象」するものとなります。

対して「特性特性」は「寸法値、材質、外観、性能など」といった、品質特性のことをいい、顧客固有の識別記号で図面などに記されます。この品質特性は、顧客から指定がなくても、組織として重要だと判断できるものは重点管理するよう求められています。

解説（特殊特性の管理）

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